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グスターヴ・ホルスト

Gustav Holst(1874―1934)、イギリスの作曲家。チェルトナムに生まれる。王立音楽カレッジに学び、スタンフォードに師事。在学中にボーン・ウィリアムズと知り合い、終生変わらぬ友情で結ばれる。卒業後、トロンボーン奏者、ついで、セント・ポール女学校、モーリー・カレッジ、王立音楽カレッジなどで教鞭をとりながら作曲活動を続ける。彼は、ヒンドゥー哲学や文学への興味からサンスクリット語を学び、またイギリス民謡の研究を行ったが、これらの成果は、初期ストラビンスキーの影響とともに、彼の音楽にこだましている。作品には、よく演奏される管弦楽のための組曲『惑星』(1916)をはじめ、劇作品、合唱曲、管弦楽曲、歌曲などがある。ロンドンに没。

『惑星』作品32

The Planets イギリスの作曲家ホルストが1916年に完成した管弦楽のための組曲(作品32)。「火星―戦争の神」「金星―平和の神」「水星―翼のある使いの神」「木星―快楽の神」「土星―老年の神」「天王星―魔術の神」「海王星―神秘の神」の七曲からなり、地球と、当時まだ発見されていなかった冥王星を除く太陽系惑星のすべてが、ローマ神話にちなんだサブ・タイトルを伴って配されている。宇宙時代の到来を予見しているかのような題材ではあるが、当時占星術に関心を抱いていたホルストが、占星術で説かれている各惑星の性格を音で描こうと試みたとみるべきであろう。管弦楽はオルガンを含む大規模なもので、その色彩的効果には圧倒的なものがあり、終曲では女声合唱も加えられている。1920年に全曲の初演がロンドンで行われた。


Last modified: Fri, 28 Sep 2012 19:55:50 +0900
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