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宮城

宮城県には、奥羽山脈の他に目立つ大きな大きな山はない。しかし北上・阿武隈の両山地や仙台近郊の丘陵地にも、豊かな自然の息づく個性的な山がある。

奥羽山脈

東北地方を南北に縦断し、太平洋側と日本海側を分ける長大な山脈。標高500m以上で、新第三紀の中新世に隆起した古い地層の上に、主として第四紀に噴出した比較的新しい火山が多い。宮城県を代表し、本格的登山の対象となる山は全てこの山脈に属しており、東北地方としては中級山岳。

北上山地

岩手県北部に端を発し、南は宮城県北東部から、中部東端の牡鹿半島にまで達し海に没している。標高300-750m、古生代から中生代に生成された山地で、1億年以上前の地層を含む老年期の山。太平洋側に位置するため、冬期は晴天が多く積雪は少ない。

丘陵帯

仙台市の北から西側、奥羽山脈と仙台平野の中間域にある標高300-500mほどの丘陵地、主に第三紀の地層や火山噴出物からなる。

阿武隈山地

福島県の太平洋側から北に延び、宮城県に入って2列に分かれ、高度と幅を減じ仙台平野に没する。北上山地とほぼ同様の古い地層で、標高は600m以下、山頂に神社が祀られた羽山信仰の山が多い。


Last modified: Wed, 14 Jun 2017 20:17:11 +0900
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