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サトイモ目 Arales
先日の日光分園では、園内のあちこちにマムシグサが咲いていました。サトイモ目は、このマムシグサとかミズバショウを含むサトイモ科をタイプ科とするものです。APG分類体系ではオモダカ科と同じグレードであるとして、サトイモ目は立てられていません。山渓ハンディ図鑑では、ショウブ科をサトイモ科に含めショウブ属としていますが、恐らく花が肉穂(にくすい)花序を作りその根元には仏焔苞に当たる苞葉がある点でサトイモ科に似ているからでしょうか。しかし、葉は平行脈で細長く羽状脈で幅広い葉のサトイモ科とは見掛けも大きく違うようです。クロンキスト体系では、このような違いを重視して独立のショウブ科としています。葉状帯(曖昧な表現ですが)からなるウキクサについては進化的に近縁だといいますが、どんな花なのか見たことがありません。(2010/5/28)- ショウブ科 Butomaceae
- ショウブ属 Acorus(野p.461) - ショウブ、セキショウ
- サトイモ科 Araceae
- ウキクサ科 Lemnaceae
- ウキクサ属 Spirodela(野p.456) - ウキクサ
- アオウキクサ属 Lemna(野p.456) - アオウキクサ
- ミジンコウキクサ属 Wolffia(野p.456) - ミジンコウキクサ