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宮部みゆき

東京都江東区生まれ。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。法律事務所勤務ののち、小説家に。1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビュー。

  1. 魔術はささやく(1989.12新潮社、93.1新潮文庫)
  2. 東京 ウォーター・フロント殺人暮色/東京下町殺人暮色(1990.4光文社、94.10光文社文庫)
  3. スナーク狩り(1992年6月 光文社カッパ・ノベルス / 1997年6月 光文社文庫 / 2011年7月 光文社文庫プレミアム)
  4. 火車(1992.7双葉社、98.1新潮文庫)
  5. 地下街の雨(1994年4月 集英社 / 1998年10月 集英社文庫)
  6. 理由(1998.6朝日新聞、2004.6新潮文庫):直木賞受賞
  7. 誰か Somebody(2003年11月 実業之日本社 / 2005年8月 光文社カッパ・ノベルス / 2007年12月 文春文庫)、杉村三郎シリーズ1作目
  8. ソロモンの偽証 第1部 事件(2012年8月 新潮社)
  9. ソロモンの偽証 第2部 決意(2012年9月 新潮社)
  10. ソロモンの偽証 第3部 法廷(2012年10月 新潮社)
  11. ペテロの葬列(2013年12月 集英社)杉村三郎シリーズ3作目、【初出】地方新聞紙 連載 2010年9月29日から2011年10月3日開始 - 546回

魔術はささやく(1989.12新潮社)

「それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた・・・。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、日下守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。」と、いうプロットは厳しいかも。これは一人の少年、守が短い期間に起きる試練の数々を乗り越えることによる心の成長を描いた物語であり、その少年の悩み・葛藤・悲しみ・決断といった心理描写が卓越している。ちょうど、船戸与一の「虹の谷の五月」におけるジャピーノことトシオを思い出した。矛盾するが、宮部みゆきのストーリーテラーとしての才能、力量が如何なく発揮された作品!( 2012/03/09 20:29)

理由(1998.6朝日新聞)直木賞受賞

「朝日新聞」夕刊に連載された(1996/9/2-1997/9/20)。高級マンションで起きた殺人事件を、数十人もの人物を登場させ、ドキュメンタリー的手法で追う。宮部はこの作品で直木賞を受賞した。荒川区の高級マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」のウエストタワー2025室で、4人の死体が発見される。1人は転落死で、残りは何者かに殺されたようであった。当初、4人は家族だと思われていたが、捜査が進むうち、実は他人だったことが明らかになる。彼らはなぜ家族として暮らし、なぜ死ぬことになったのかという謎を、数多くの登場人物たちの視点を通して考察しながら、次第に解明していくという、ドキュメンタリー的手法で描く。

ペテロの葬列(2013年12月 集英社)

今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

外部リンク(2014/8/8):



Last modified: Wed, 17 Sep 2014 20:12:56 +0900
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