高木彬光の作品

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Last modified: Sun Feb 07 21:18:36 1999
■ その作風・3つの系統
  1. エンターティンメント
  2. 歴史ミステリー
  3. 社会派推理
さまざまな傾向の作品に、天才的な法医学者神津恭介、柔道、空手等の達人大前田英策、弁護士百谷泉一郎と明子夫人のコンビ、一見ぱっとしないようで卓抜な推理力をもつ近松茂道検事、もう一人まったく異なったタイプの霧島三郎検事、風変わりな墨野瑯人等、それぞれの作品の傾向にふさわしい名探偵が代わる代わる登場して、推理の楽しさを満喫させてくれる。
  1. 神津恭介シリーズ
  2. 「ぐず茂」こと、検事・近松茂春シリーズ
  3. 百谷泉一郎シリーズ
  4. 霧島三郎検事シリーズ

■ 角川文庫


■アームチェア・ディテクティブとは

いわゆる安楽椅子探偵のことで、自分では直接殺人現場に行ったり、捜査活動をせずに、他の内容を聞いて推理する名探偵のことをいう。
アームチェア・ディテクティブの作例としては、オルツイ男爵夫人の「隅の老人」やジェイムズ・ヤフィの「ブロンズのママ」シリーズが有名で、「隅の老人」は、ロンドンの喫茶店の片隅で、イヴニング・オブザーバーの婦人記者を相手に名推理を展開するし、”ママ”のほうは、週に一度刑事の息子が嫁を連れて夕食にやって来て話す難事件を見事に解決するという設定だ。いずれも連作短編でこの点は近松検事シリーズも同じ、刑事たちの捜査経過を聞いて近松検事が鮮やかな推理を展開するというのがほぼ共通した形式だ。もっとも近松検事は関係者と会ったり容疑者を訊問したりもするのだから、純粋な意味のアームチェア・ディテクティブではなく、アガサ・クリスティーのミス・マーブルを一種の安楽椅子探偵というくらいの意味だが、とにかく検事という職業を巧みに使ったユニークな探偵役になっている。


■ 高木楸光の年譜


■ リンク


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