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ベニー・ゴルソン
本来テナー・サクソフォーン奏者で、演奏家としてはハード・バップスタイルの豪放な奏法を持ち味とするが、モダン・ジャズ界ではむしろ洗練された作曲・編曲の才で評価され、クインシー・ジョーンズ、ジジ・グライス、オリバー・ネルソンと並んで、1950年代から1960年代にかけてのハード・バップ最盛期における代表的なジャズ編曲者の一人と見られている。その優れた編曲は「ゴルソン・ハーモニー」とまで称され、また作曲したナンバーの多くが、現代まで演奏されるジャズ・スタンダードとなっている。ペンシルベニア州フィラデルフィアの高校在籍中から音楽活動を開始し、ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ジミー・ヒース、パーシー・ヒース、フィリー・ジョー・ジョーンズ、レッド・ロドニーなど、後に大成する多くのジャズ・ミュージシャンと交友を深めた。
- Lee Morgan / Lee Morgan, Vol. 3 (1957/3/24)
- Art Farmer / Modern Art (1958/9/10-11, 14)
- Art Blakey / Moanin' (1958/10/30)
- Art Blakey / And The Jazz Messengers / Au Club Saint-German (1958/12/21)
- Blue Mitchell / Out of the Blue (1959/1/5)
- Wynton Kelly / Kelly Blue (1959/2/19, 3/10)
- Curtis Fuller / Blues-ette [+3] (1959/5/21)
- Curtis Fuller / Jazztet with Benny Golson (1959/8/25)
- Groovin' with Golson (1959/8/28)
- Art Farmer / Meet the Jazztet (1960/2/6, 9, 10)
- The Jazztet at Birdhouse (1961/5/15)
- Free (1962/12/26)
- I Remember Miles (1992/10/5-6)
Wynton Kelly / Kelly Blue (1959/2/19, 3/10)
続いてこちらも、同じ時期のケリー節が満載の1枚。何故、続くかというと理由があったりする。50年前の今月の録音がキーワード、こちらも59年2月のハードバップ盛況のときの代表作である。ゴーではチェンバースのオリジナルが3曲あったが、このアルバムではケリー名義のためか、ケリーのオリジナルが同じように3曲収録されている。A面の最初のトラックは、お馴染みのボビー・ジャスパーのフルートソロで始まる表題曲の"Kelly Blue"。ケリーの見事なアドリブ展開が活気に満ちており、思わず引き込まれてしまう。2〜3曲目は、ピアノトリオでのスタンダードの"Softly, As in a Morning Sunrise"、"Green Dolphin Street"、何れの曲も多くのジャズメンが取り上げているが、ソニー・クラークよりスインギーで知的な面を感じさせてくれるようだ。(2009/02/28 16:43)
Side A:
- Kelly Blue (W.Kelly) 10:41
- Softly, As in a Morning Sunrise (Hammerstein-Romberg) 6:24
- Green Dolphin Street (Bronislaw Kaper) 4:39
- Willow Weep for Me (Ann Ronnell) 6:03
- Keep It Moving (W.Kelly) 7:26
- Old Clothes (W.Kelly) 7:37
Groovin' with Golson (1959/8/28)
- My Blues House (B.Golson) 9:25
- Drumboogie (Krupa-Eldridge) 3:59
- I Didn't Know What Time It Was (Rodgers-Hart) 5:25
- The Stroller (B.Golson) 9:16
- Yesterdays (Kern-Habach) 5:54
The Jazztet at Birdhouse (1961/5/15)
source: allmusic 16/1/1
- Junction (B.Golson) 5:49
- Farmer's Market (A.Farmer) 8:24
- Darn That Dream (DeLange, Van Heusen) 4:23
- Shutterbug (J,J,Johnson) 4:47
- 'Round Midnight (Monk, Henighen, Williams) 10:05
- November Afternoon (T.Mclntosh) 6:12
Free (1962/12/26)
- Sock Cha Cha (Will Davis) 7:10
- Had about the Boy (Noel Coward) 7:15
- Just by Myself (B.Golson) 5:45
- Shades of Stein (B.Golson) 4:30
- My Romance (R.Rodgers-L.Hart) 7:30
- Just in Time (Frank J.Novak Jr.) 5:55
I Remember Miles (1992/10/5-6)
1929年、フィラデルフィア生まれのゴルソン、私はブレイキー時代のモーニンとかのソロを気に入っていますが、人によっては好きになれないという方も多いようです。以前、私の旦那はアルト吹きだったのよ、ジャズを聴くのにレーベルなんか全然気にしないわ。インプロヴィゼーションを中心にしたサウンド重視かしら。こういうご夫人には、何故かゴルソン嫌いの方が多いようです。さて、本作の「リメンバー」とくれば、ジャズファンの誰もが、ゴルソンの書いた「アイ・リメンバー・クリフォード」を思い起こすに違いないと思います。帝王マイルス(Miles Davis 1926-91)への追悼アルバムになるんですが、3管編成のセクステットを組むメンバーの顔ぶれも面白いと思います。特にフラー(Curtis Fuller 1934-)は、59年からゴルソンと共にジャズテットを結成、ゴルソン・ハーモニーを繰り拡げた盟友です。そんな気心の知れたメンバーとの92年の録音です。(2011/03/05 20:52)
- Four (M.Davis) 6:09
- Heartstrings (B.Golson) 7:13
- 'Round Midnight (T.Monk) 10:12
- Bye Bye Blackbird (R.Henderson) 9:55
- One Day, Forever (B.Golson) 5:44
- Autumn Leaves (J.Kosma) 8:42
- So What (M.Davis) 9:29
- Uptown Afterburn (B.Golson) 6:15