Bewitched (魅惑されて)

Bewitched (魅惑されて)
名コンビ、ロレンツ・ハート (Larry Hart, 1895-1943)(詞)とリチャード・ロジャース (Richard Rodgers, 1902-79)(曲)の代表作であり、そのセンチメントと一種のいじけが最もストレートに出ている作品。40年のミュージカル「パル・ジョーイ」で主演のビビエンヌ・シーガルが歌ったナンバー。50年にビル・スナイダー(ピアノ楽団)、ドリス・デイ、ゴードン・ジェンキンス楽団ほかのレコードがヒットしてリバイバル。また57年のコロンビア映画「夜の豹」(パル・ジョーイ)でリタ・ヘイウォーズが歌った悩殺シーンも有名のようだ。辛い恋だけど、あの人がこんなに好きなの。もう駄目、メタメタという手放しの歌で、どこがそういう自分のマゾヒスティックな喜びを感じているようなところさえある。だから、あれでなかなかマゾ気味な部分もあるシナトラのが決定版とされてきた女性よりも男性の、恋に投入する歌としての位置づけも、このシナトラの健闘によるものであろう。

• Ella Fitzgerald at the Opera House(Verve)
• Anita Sings the Most / Anita O'Day(Verve)
• Elegance / Kei Marimura (Discomate DSP-4006)
• Paul Desmond / Easy Living

Rita Hayworth (dublada por Jo Ann Greer)canta "Bewitched", musica de Richard Rodgers e Lorenz Hart, em "Pal Joey" (Meus dois carinhos), filme dirigido por George Sidney em 1957.